■注目選手（１） ＭＦ：渡井理己
監督が自分の教え子を連れて新チームに行く、ということはよくあることだ。プロ入りから３シーズンをロドリゲス監督と共に過ごし、背番号１０を背負うまでになった渡井も同じように、浦和からオファーを受けた、とされていたが、初のＪ１は徳島の選手としてプレーすることになった。クラブは渡井の契約更新を徳島の選手の中で最も早い１２月２５日に発表した。これは昨年のうちに徳島から発表された唯一の契約更新でもある。クラブにとってどれだけ重要な選手かということが窺える。
しつこいビルドアップのイメージが強い徳島だが、ただパスを回していくわけではない。局面ごとに１ｖｓ１で相手を剥がして前に進むことでチャンスを作る。デュエルが繰り返される試合は見応えがあり、その中で渡井の絶妙な間合いで繰り出すドリブルが輝いている。チームのスタイルと個の力がマッチしている様子を見てほしい。
