■モウリーニョの「2年目」に暗雲
後半から、モウリーニョ監督はオーリエを下げて4バックに変更した。約束事を守れていないならばわざわざ5バックにしておく意味はない、ということだが、すぐに2失点目を喫してしまった。
左ウイングバックとして先発させていたマット・ドハティが右サイドバックに移っていたが、そこをマネに剥がされてシュートまで持っていかれると、ウーゴ・ロリスがはじいたボールをアレクサンダー=アーノルドに叩き込まれた。
左サイドバックには、前半は左のセンターバックを務めていたベン・デイヴィスが入っていたが、システムを変更してまだ2分足らずのこの場面では、前半と同じようなポジショニングで守っていて、リバプールの右サイドに広大なスペースが空いたままになったところにアレクサンダー=アーノルドが駆け上がってきた。
どちらの失点でも、策士策に溺れる、という結果になってしまったトッテナムは、首位争いへの返り咲きに失敗。さらに大黒柱のケインが負傷し、「監督就任2年目で好成績を残す」という“2年目の定説”で有名なモウリーニョ監督をもってしても、悲願のリーグタイトルに向けては暗雲が立ち込めてきた。
5戦未勝利だったリバプールはようやく勝利を手にして、チャンピオンズリーグ出場権が与えられるトップ4に戻った。守備を得意とするチームに勝ったことで、今後の復調も期待できそうだ。
■試合結果
トッテナム 1―3 リバプール
■得点
45+4分 ロベルト・フィルミーノ(リバプール)
47分 トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)
49分 ピエール=エミール・ホイビュルク(トッテナム)
65分 サディオ・マネ(リバプール)