■カイオ・セザールの完全移籍は何よりの”補強”だ
中盤ではカイオ・セザールの完全移籍への移行が大きい。川崎フロンターレから期限付き移籍していたブラジル人MFの引き留めに成功したのは、何よりの“補強”と言える。J1でも十分に通用するカイオ・セザールと秋野央樹のダブルボランチは、20年に続いてチームの支えになるはずだ。
最終ラインには新里亮が加わっている。水戸ホーリーホック、ヴァンフォーレ甲府、磐田、ガンバ大阪を経て加入した30歳は、角田誠が契約満了となったCBのポジションに厚みをもたらす。
【補強充実度】 B
昨年の主力がほぼ残っており、選手の流出による戦力ダウンはない。新加入選手は少数だが、足りない部分は埋めた印象だ。
【J1昇格本気度】 A
3位に食い込んだ昨年と同レベルの戦力を保ち、吉田孝行新監督はコーチからの昇格でチームを把握できている。当然ながら、ターゲットはJ1昇格だ。
【J1昇格可能性】 A
MF名倉巧と氣田亮真の契約更新が、1月18日現在で発表されていない。どちらも突破力のあるドリブラーで、手倉森監督に起用されることで昨年大きく成長した。彼ら二人のコンビネーションも武器となっており、2列目には不可欠な人材と言える。2列目では吉岡雅和がJ1のアビスパ福岡へ移籍しており、名倉と氣田を失うようなことがあると、昇格可能性は「B」にランクダウンする。