■「5人交代制は今後も続けてほしい」
―5人交代制は若手を育てるには良いかもしれませんね。
大住「ぼくは続けて良いと思う。3人替えちゃったから、もう替えられないとかさ。ちょっとケガしているんだけど、時間が早いから替えられないとか。そういう話にならずに、すぐに替えられるし。
5人交代はこれからも、そうしちゃっていいんじゃないかって。サッカーはもともと、ルールで交代を認められていない競技だったけど。徐々にひとりになり、二人になり、三人になりってね……」
後藤「キーパーは特別だとかね」
大住「そう。今年で5人交代をやってみて、最後まで強度が落ちない試合ができるチームは、いくつもあったんだよね。それはエンターテインメントとしても、選手を育てる面でも、プラスになると思うんだよね。ケガを予防するという意味でもプラスになるし」
後藤「選手も90分のこと考えて、ちまちまプレーしないで。いざとなれば替えてもらえばいいって、思い切ってプレーができるしね」
大住「そうそう」
後藤「今年のシーズンが始まったころは、交代でゲームがひっくり返っちゃったような、とんでもない試合がいくつかあったよね?」
大住「あったあった」
後藤「そういうのが、最後のほうはなくなったよね」
大住「たしかに。あと最初のころは交代で大失敗して試合がダメになったことも、いくつかあったよね」
後藤「そうそう。大成功するチームと大失敗するチームがあったけど、みんなが慣れてきたから、そんなにゲームが壊れるような事態はなくなってきたし」
大住「そうだよね」
後藤「それと5人交代制を続けるのであれば、ベンチ入りは増やさないとね」
大住「9人は必要だよね」
後藤「9人なり10人なりね。そしたら本当に、今年以上にいろんなことができただろうし、もっと自由に試合が作れたね」
大住「今年以上に独走するチームがいるかもしれない。差がついちゃうかも」
後藤「でも、選手層の厚いチームが強くなるというのは、良いことじゃないですか?」
大住「うん。だからFIFAが、というか国際的に5人交代というのは、いまだから、ということで認められているわけだけど。これは固定化していこうと、そういう検討する価値のあるものだと思うけどね」