今季のレアルは今一つ調子が上がらなかった。
試合前の段階で、国内リーグでは4位。上位ではあるものの、11試合で3敗を喫している。チャンピオンズリーグでは、グループリーグ最終節で勝利しなければ史上初のGL敗退の可能性があった。
そんな中で迎えたマドリードダービー。アトレティコ・マドリードは首位。しかもここまで無敗だ。もしレアルが負ければ、勝ち点差は9になってしまう。
その試合で見事な完勝をしてみせた。堅い守備のアトレティコに対して、試合開始からアグレッシブに仕掛け、セットプレーから2得点。15分と63分というのも含めて理想的な点の奪い方だった。早目の先制点のおかげで、終始ゲームをコントロールすることができた。
カゼミロ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロースの中盤とセンターフォワードのカリム・ベンゼマは抜群の安定感で、カルバハルとルーカス・バスケスがビルドアップからチャンスメイクまで右サイドを支配すれば、左サイドのメンディとヴィニシウス・ジュニオールはメンディがインナーラップで内側を使い、とチーム全体で様々なパターンの攻撃を仕掛けた。