露骨すぎるほど悪質な、相手を壊すためのタックルだった。舞台はカタールで集中開催されているACLで、餌食になったのはFC東京のディエゴ・オリヴェイラ。犯人は中国のDFだ。――日本のサッカーチームは、その初めての海外遠征から、中国のチームのラフプレーには悩まされ続けてきた歴史がある。
■回避したい中国勢との対戦
数年前には“爆買い”でヨーロッパ、南米のワールドクラスの選手と次々に契約を交わしてアジアのサッカー界を席巻したかのように見えた中国勢は政府が高額の契約を制限したこともあって一時ほどの勢いはなくなっている。今回のACLではそんな“金満クラブ”の象徴のような存在だった広州恒大がグループステージで敗退してしまい、中国から参加した4クラブのうちラウンド16に残ったのは北京国安と上海上港の2クラブだけだった。
いずれにしても、今後もACLという舞台では中国のクラブとの対戦が続くはずだし、ナショナルチーム・レベルでの対戦もある。だが、中国のチームが今でもあのようにラフで大雑把なプレーをするのであれば、負傷者を出すリスクを考えれば中国との対戦は百害あって一利なし。極力、対戦は回避したいものである。
タイトルマッチでの対戦はやむを得ないが、それ以外でわざわざ中国との対戦を組む理由は全くなさそうだ。