■残り3試合はケガと出場停止も気になる
上位3チームの勝点を、改めて整理しよう。
首位:徳島(勝点80)
2位:福岡(勝点75)
3位:長崎(勝点73)
徳島の優位は変わらない。一方で、2位の福岡と3位の長崎の勝点差は「2」に縮まった。
残り3試合の相手はどうなっているか。
徳島:千葉(13位)、大宮(17位)、福岡(2位)
福岡:京都(6位)、愛媛(21位)、徳島(1位)
長崎:東京V(12位)、甲府(4位)、金沢(14位)※カッコ内は39節終了時の順位。
J1昇格争いにかかわるゲームになると、順位や相性は大きな意味を持たない。対戦相手がモチベーション高く挑んでくるのは、今節の水戸や金沢の戦いぶりからも明らかだ。どのカードも予想は立たない。
当事者たちに目を移すと、ケガ人や出場停止が気になる。
徳島は渡井理己が水戸戦で負傷した。ここまで6得点の背番号10は前半終了間際に足を痛め、交代を余儀なくされている。
長崎は左サイドバックのレギュラー亀川諒史が長期離脱中で、代役を務めてきた江川湧清も今節はメンバー外だった。手倉森誠監督はMF磯村亮太のコンバートで乗り切ったが、今度はFWエジガル・ジュニオが足に違和感を訴えて前半で退いた。4試合ぶりに出場したCB角田誠も、後半開始からフレイレと交代した。
そのフレイレは累積警告が4枚となり、次節は出場停止となる。ダブルボランチの一角としてチームに欠かせないカイオ・セザール、このところジョーカー的な働きをしているルアンが、イエローカードを3枚ためていることも気がかりだ。
福岡は主力にケガ人がいない。CB上島拓巳が累積警告による出場停止にリーチがかかっているのが、唯一の懸念材料だ。
今シーズン最後の5連戦が終わり、次節まで6日のインターバルがある。ケガ人の回復を含めて、どこまで戦力を整備できるか。昇格争いはピッチ外でも続いていく。