続いて、44分。バレンシアのFWマキシ・ゴメスのクロスが、レアルDFのラファエル・ヴァランの足に当たり、ゴールマウスに向かう。なんとかGKクルトワが掻きだしたかと思われたが、VARで見るとボールがラインを割っており、オウンゴールでバレンシアがリードに成功する。

バレンシア 2-1 レアル・マドリード

 後半に入っても、バレンシアがチャンスをものにする。51分、崩してエリア内に侵入した結果、ラストのゴール前の場面で、シュートを放とうとしたマキシ・ゴメスとレアルDFマルセロが交錯。これが再びPKの判定が下り、無効とされたものも含めると、ソレールが本日3本目のPKを蹴ることに。ソレールは、それまでの2本とは逆のゴール右にきっちり決めてみせた。

バレンシア 3-1 レアル・マドリード

 そして、とどめとなったのが59分。レアルの主将、DFセルヒオ・ラモスのファウルだった。

 バレンシアのロングフィードから一気にチャンスを作られ、ペナルティエリア内でムサに入った、と思われたボール。ムサの胸元にあるそのボールを、ムサの左にいたラモスがたまらず、左手で思い切りはたいてしまったのだ。

 まさしく、ハンドボールそのものというプレー。主審からは、ボールがムサの身体の陰になり見えなかったが、バレンシアのベンチはプレー直後から猛然とアピール。主審が試合を止めてVARで確認して、万事休す。ラモスにはイエローカードが提示され、この日3度目のPKがバレンシアに与えられた。

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