主将の苛立ちが、ピークに達していたからかもしれない。
11月8日、バレンシアのホームで行われた、バレンシア対レアル・マドリード戦で、驚きのプレーが飛び出した。
試合後に、ジネディーヌ・ジダン監督が語ったように、レアルの前半30分はよかった。攻撃陣は機能し、カリム・ベンゼマを中心に、フェデリコ・バルベルデ、ヴィニシウス、マルセロらも躍動していた。
先制点は23分、ベンゼマが一瞬フリーになった瞬間、エリア外から強烈なシュートをゴールに突き刺した。
バレンシア 0-1 レアル・マドリード
あまりにも見事なゴール。そして、アウェー戦でも好調を維持していたことから、このバレンシア戦もものにするのかと思われたのだが、結果は予想もしないものになった。
しかし、29分、左サイドからバレンシアDFのガヤが、ダイレクトで上げたクロスが、ペナルティエリア内で、レアルのFWルーカス・バスケスの腕を直撃し、PKを献上。
このPKをMFカルロス・ソレールが放つが、レアルGKティボー・クルトワに防がれる。そのこぼれ球をバレンシアのFWユヌス・ムサが押し込んだものの、ムサがPKの前にエリア内に侵入していた、という判定でPKのやり直しの判定が下った。
名手GKクルトワの前で、2度目となるPKを蹴ったソレールは、1本目と同じく左を狙い、冷静にゴール。
バレンシア 1-1 レアル・マドリード