J2新潟は、酒気帯び運転問題で、その責任を問われている最中だ。

 事件を簡単に振り返ると、9月17日、ブラジル人FWファビオが飲酒後に新潟市内で乗用車を運転していたところ、新潟県警の取り締まりを受けたことがきっかけだった。このとき、スペイン人FWペドロ・マンジーが同乗していたことから、10月16日、両選手が道路交通法違反などの疑いで書類送検された。飲酒運転という悪質な事案にもかかわらず、新潟はそれを把握していたうえで、練習に参加させただけでなく、試合に起用し続けていた。

 本来、新潟はこれをJリーグに報告しなければならなかったが、それをせず、事実上“隠ぺい”していたとして、糾弾されている。是永大輔社長は、報告しなかったことを隠ぺいではなく「判断ミス」とし、「猛省」するとしたが、この姿勢にJリーグ村井満チェアマンも厳しいコメントを公表するなど、クラブとしての資質が問われている。

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