J1リーグ第25節 鹿島アントラーズ―名古屋グランパス
10月31日(土)|17:00 県立カシマサッカースタジアム
開幕4連敗と苦しいスタートを切った鹿島と、3連勝を含む6戦無敗と好調に滑り出した名古屋の波長が、前節ついに交わった。両チームが勝ち点45で並んだのだ。もしも今節に鹿島が勝てば、一時は最大11ポイント差が開いていた両者の立場が逆転する。
前回の対決は、約2か月前。連勝中の鹿島が2試合連続での3得点を成し遂げ、そのままを連勝を7にまで伸ばした。
当時と状況は似ている。第12節で首位川崎に今季初の土をつけた名古屋だったが、札幌とスコアレスで引き分けると、ホームで鹿島相手に堅守崩壊。調子は下降線をたどり、その後のちぐはぐな流れにつながってしまった。対する鹿島は、前回同様に連勝中である。
2位に並ぶ大阪勢のポイントは、勝ち点48。つまり名古屋も鹿島も、2位浮上が視野に入っているのだ。2つの紅のチームの運命は、どんな交錯を見せるのか?
■鹿島アントラーズ
6位 勝ち点45 14勝9敗3分 得点40、失点33、得失点差7
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
○H広島 1-0
○A神戸 3-1
●A札幌 0-1
○A鳥栖 2-0
○H横浜C 3-2
【通算対戦成績】
通算 79試合・50勝4分25負
ホーム 37試合・30勝1分 6負
アウェイ 42試合・20勝3分19負
【直近対戦成績】
2020年 9月 5日 J1第14節 A3○1
2020年 2月16日 ルヴァン予選(1) A0●1
2019年12月 7日 J1第34節 A1○0
2019年 4月 5日 J1第 6節 H2○1
2028年 8月11日 J1第21節 A2●4
【今節のみどころ】
前節には今季2度目の1-0の勝利を手にした。勝負強さを見せたとも言えるが、内容が物足りなかったとも言える。1週間の試合間隔が空き、今節の鹿島はどのような姿を見せるだろうか。
前回の対戦では、開始早々での雷による中断の後に鹿島が盛り返し、3ゴールと勝利を手にした。目指したいのは、その内容の再現だ。前半にゴールを挙げると、リスクも抱えて果敢に戦う鹿島にとって、ゲームコントロールがぐっとしやすくなる。前半のゴールの影響力は、最近の試合でより顕著になっている。
勝負強さに効率性が上乗せされれば、より鹿島らしさは色濃くなっていく。堅守の名古屋相手となれば、自信にもたらす効果はより大きくなるはずだ。