Ｊ１リーグ第２４節 鹿島アントラーズ―サンフレッチェ広島
１０月２４日（土）｜１４:００ 県立カシマサッカースタジアム
前節、連敗することなく勝利を取り戻した同士の対決だ。しかも、ともに今節は日本人アタッカーに期待したい一戦となる。
鹿島は前節、神戸から３得点を奪って勝利した。１２分に先制点を奪ったのは、上田綺世。メンバーに入らなかった第４節以外、リーグ戦全試合で先発していたエヴェラウドが初めてベンチに座ったのだ。久々に先発の機会だったが、単なる代役に収まらないことをゴールで証明。さらに和泉竜司、土居聖真と、日本人アタッカーの得点が続き、白星を取り戻した。
広島は、台所事情が関係してくる。１トップにケガ人が続いていたが、さらに今節はレアンドロ・ペレイラが出場停止となるのだ。ドウグラス・ヴィエイラが負傷から戻ってくる可能性があるが、シャドーに入る森島司ら日本人アタッカーのさらなる奮起が求められる。
互いにミッドウィークの試合はなく、コンディションを整える時間はあった。高い集中力を示すチーム同士の、緊張感あるゲームになりそうだ。
■鹿島アントラーズ
６位 勝ち点４２ １３勝９敗３分 得点３９、失点３３、得失点差６
【出場停止】なし
【直近５試合結果】
○Ａ神戸 ３－１
●Ａ札幌 ０－１
○Ａ鳥栖 ２－０
○Ｈ横浜Ｃ ３－２
●ＡＧ大阪 ０－２
【通算対戦成績】
通算 ６３試合・３３勝８分２２負
ホーム ３１試合・１６勝５分１０負
アウェイ ３２試合・１７勝３分１２負
【直近対戦成績】
２０２０年 ２月２３日 Ｊ１第 １節 Ａ０●３
２０１９年１１月２３日 Ｊ１第３２節 Ａ０△０
２０１９年 ６月３０日 Ｊ１第１７節 Ｈ２△２
２０１９年 ６月２５日 ＡＣＬラウンド１６（２） Ａ２●３
２０１８年 ６月１８日 ＡＣＬラウンド１６（１） Ｈ１○０
【今節のみどころ】
リーグ初戦で０－３にて敗れた相手との再戦だ。先発メンバーを振り返ると、沖悠哉が台頭したＧＫと、広瀬陸斗が負傷離脱中のサイドバックの他には、大きな変化はない。つまり、サッカーの質の変化を見せるには絶好の機会だということだ。
見せつけたいのは、前線からの守備、そして攻めに転じて決め切る力だ。開幕戦ではポストに嫌われるシーンがあったといえ、相手を上回る１５本のシュートを放ちながらゴールにできなかった。
ボールを持っていても、不用意なミスはショートカウンターが得意な広島のえじきとなりかねない。前回対戦でも素早い攻守の切り替えから、開始２０分、２５分と、立て続けにゴールを献上してしまった。
今後も１ケタ順位のチームとの対戦が続く。ＡＣＬ出場権へ、まずはしっかり勝利しておきたい試合だ。
■サンフレッチェ広島
１０位 勝ち点３４ １０勝８敗４分 得点３５、失点２７、得失点差８
【出場停止】ドウグラス・ヴィエイラ
【直近５試合結果】
○Ｈ神戸 ２－１
●Ｈ川崎 ０－２
○Ａ清水 ３－２
○Ｈ鳥栖 ３－０
●ＨＧ大阪 １－２
【通算対戦成績】
通算 ６３試合・２２勝８分３３負
ホーム ３２試合・１２勝３分１７負
アウェイ ３１試合・１０勝５分１６負
【直近対戦成績】
２０２０年 ２月２３日 Ｊ１第 １節 Ｈ３○０
２０１９年１１月２３日 Ｊ１第３２節 Ｈ０△０
２０１９年 ６月３０日 Ｊ１第１７節 Ａ２△２
２０１９年 ６月２５日 ＡＣＬラウンド１６（２） Ｈ３○２
２０１８年 ６月１８日 ＡＣＬラウンド１６（１） Ａ０●１
【今節のみどころ】
レアンドロ・ペレイラの出場停止で１トップ不在が懸念されたが、負傷していたドウグラス・ヴィエイラが戻ってこられそうな様子だ。
鹿島は前線から圧力をかけてくる。すっかり大黒柱となった川辺駿、熟練の青山敏弘のボランチコンビを軸としてその網をかいくぐり、森島司に浅野雄也という伸び盛りの２３歳コンビを走らせたい。攻守にわたりアクティブなプレーを目指す鹿島が相手だけに、その裏を突けばチャンスは拡大する。
前節には、ＣＫからゴールも挙げている。セットプレーでの対応に不安定さが見える鹿島相手には、その点も重要な武器となり得る。
