久保建英は2列目の「右」、「中央」、「左」の3つのポジションで出場をうかがっており、最も得意な右にはこのジェラール・モレノがいて、さらに、チュクウェゼがいることで、序列は3番手となっていた。ライバルが負傷したことで久保の順位は上がるが、現状ではチュクウェゼが有利と言わざるを得ず、今節も久保は控えが見込まれている。
途中出場では、そのチュクウェゼに代わって入るか、あるいは、ここ2試合で恒例となっているMFマヌ・トリゲロスと交代して入るか、あるいは、モイ・ゴメスに代わってピッチに立つ、という可能性が考えられる。
日本代表では、コートジボワール戦で左サイドで先発したが、不用意なボールロストも多く、なかなか機能しなかった。エメリ監督は、久保と何度も起用法について話し合いを持っていると話しており、先発奪取に向けてどのポジションであっても“結果”を残したいところ。ただし、ここでいう“結果”とは、必ずしもゴールやアシストではなく、チーム戦術に則って試合運びができるか、ということになる。
この試合でなんといっても注目されるのは、MFダニエル・パレホだ。昨季まで9シーズン在籍した古巣を相手にした初めての戦いとなる。バレンシア時代には383試合に出場し、63得点63アシストを記録する、バレンシアの主軸中の主軸だった。