後半もやや盛り返したものの、清水がリズムを作る。その中で、55分にFW永井謙佑、92分にFWアダイウトンと、効果的に点数を奪うことに成功。終わってみれば、3-1の快勝となった。

 長谷川監督は「後半になって多少持ち直したが、90分を通して今日の出来は褒められない。収穫と言えば、悪いなりに勝点3を獲ったこと」と厳しくまとめたが、FC東京にとっては“進化”とも言うべき勝利だ。

 前節、G大阪との対戦は同じく味の素スタジアムで行われたものの、0-1で敗戦。豪雨の中で行われ、ボールの扱いがままならない状況で、G大阪は完全に割り切って“放り込みサッカー”を展開。その中で獲得されたPKを決められた悔しい黒星だった。FWレアンドロやFWディエゴ・オリベイラらを中心にチャンスを作ったものの、ホームで完封負けを喫してしまった。

 内容が悪くても勝つ――常勝チームを目指すならば、絶対に必要となる力だ。もちろん、試合をコントロールして勝つのが一番だが、前節のG大阪戦の例を考えれば、これは進化といっていいだろう。

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