一方、南野は出場機会に恵まれず、大迫はここまでブレーメンでの先発出場数は「1」。その1試合も、前半だけで交代となっている。久保は、出場した25分間で、ドリブル突破からの好クロスと、試合最終盤のフリーキックでインパクトを残したが、久保らしからぬトラップミスがあまりに多かった。久保のミスの多さは、日本中の人が知っているであろう、彼の出場機会の少なさと関係があるかもしれない。
日本代表がチームとして攻撃の迫力を生み出せなかったのは、選手を二分したコンディション面にその要因の一端があったはずだ。簡単な相手であればごまかせたかもしれないが、相手はカメルーン。しかも、カメルーンは組織的なプレーを志向していた。日本代表がごまかせる相手ではなかった。
それでも、森保一監督がトライしたシステム変更には価値がある。4バックから3バックへの突然の変更に思われたが、それに選手は動じることなく適応し、カメルーンのチャンスを押さえることに成功したからだ。