■久保の成長を確認する機会に!

 個人に焦点を当てると、最注目はやはり久保だろう。

 昨年6月の国際Aマッチデビューから7試合出場し、コパ・アメリカでは2試合に先発した。ただ、フルメンバーでのスタメンは一度もない。昨年9月開幕のカタールW杯アジア2次予選では、途中出場のカードという位置づけだった。

 当時はマジョルカに加入したばかりで、クラブで定位置をつかみ切れていなかった。リーグ戦での初ゴールも、同11月まで待たなければならなかった。

 しかし、当時とは状況が変わっている。

 今年6月に再開されたリーグ戦で、久保はマジョルカに不可欠な選手として孤軍奮闘した。35試合出場4得点4アシストという数字以上のインパクトを残し、スペインでのデビューシーズンを終えた。

 ビジャレアルの一員となった今シーズンは、開幕から5試合連続で途中出場となっている。直近のアトレティコ・マドリード戦はともかく、短い出場時間でも好印象を残してきた。

 4-2-3-1の「3の右」の候補者は、久保のほかに堂安、伊東、三好がいる。久しぶりの試合だけに全員のプレーを見てみたいものだが、日本代表が活動停止を余儀なくされた間に久保がどれぐらいスケールアップしたのかを、今回の2試合で確かめたいのだ。

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