■2列目のタレントをどう生かすか
メンバー発表のオンライン会見で、森保監督は「まずは4バックでトレーニングを積んで試合に臨みたい」と語っている。基本コンセプトの確認というテーマに照らしても、チームの軸足である4-2-3-1のシステムが採用されるだろう。
気になるのはFWだ。ケガで合流できなかった岡崎に加え、大迫勇也がカメルーン戦後にチームを離れることになった。
大迫が在籍するブレーメンは、17日にリーグ戦を控える。ブレーメン保健当局は「新型コロナウイルス感染のリスク地域への渡航者は、帰国後に5日間の自宅隔離」を義務づけている。17日からの逆算で、大迫は途中離脱となったのだ。このため、コートジボワール戦はFW登録が鈴木武蔵だけになる。
FWが減ってしまう一方で、2列目の人材は多い。トップフォームに遠い中島翔哉が招集外でも、原口元気、伊東純也、南野拓実、鎌田大地、三好康児、堂安律、久保建英と、7人もの候補者が並ぶ。
だとすれば、4-3-3や3-4-2-1も視野に入る。中盤をアンカーと2人のインサイドハーフで構成する4-3-3は、2列目の人材活用を優先するなら興味深いオプションだ。大迫や中島がいる編成でも活用できる。
3-4-2-1なら鈴木を1トップとする2シャドー、南野か鎌田のゼロトップ起用が見えてくる。こちらも大迫らが含む編成での活用が可能だ。