リバプールとしては、昨季プレミアリーグ17位のチームに負けるわけにはいかない。後半、選手を1人交代して挑む。

 MFナビ・ケイタに代えて、南野拓実を投入したのだ。この試合でユルゲン・クロップ監督は前線3人を、フィルミーノ、ジョッタ、サラーの3人で構成した。マネが新型コロナにかかってしまい、出場がかなわなかったため、今季新加入となったジョッタを先発で起用したのだ。クロップ監督は、南野を入れるにあたってこの前線3人はそのままにして、南野を中盤のトップ下に配置した。これが、逆転するための交代であることは明らかだった。

 しかし、南野の投入でも負の連鎖は止まらなかった。55分に5失点目を喫し、60分にサラーが2点目を決めたが、この日のリバプールの反撃はここまで。その後の66分、75分にも失点してしまい、2-7という屈辱的なスコアで試合終了のホイッスルを聞くことになった。後半3失点のうち、2点がリフレクションからの失点、この日全体ではリフレクションから3失点。不運もあったが、全体的に集中力が欠如している場面もあり、厳しい結果となってしまった。

 南野はというと、リーグ戦ではこれまでで最長の出場時間となったが、見せ場はなかった。4-1で迎えた後半開始からの出場ということで、チームの危機打開という重要な役回りだったが、シュートを打つことすら許されず、任務を果たすことはできなかった。丁寧なプレーでなんとかチームを前進させようとしたものの、苦しむレッズの不調ぶりはそれを上回り、悪夢の45分を過ごした。

 リバプールの次戦は、17日開催の第5節エバートン戦、次々戦は21日開催のチャンピオンズリーグ・アヤックス戦となる。そのため、次戦まで10日以上試合間隔が空くことになる。その間、Aマッチが行われるため、チーム全体で過ごす時間は少ないが、切り替えて進むしかない。

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