10月3日のラ・リーガ第5節、アトレティコ・マドリード戦で、ついに5分間しか出場時間が与えられず、見せ場がまったくないまま終わった久保建英。この背景には、ビジャレアルの新しいシステムが関係している。
ビジャレアルは、前節のアラベス戦から、システムを変更している。ビジャレアルはそれまで4-4-2で戦っていた。しかし、アラベス戦からは守備時は4-1-4-1、攻撃時は4-3-3とする可変型システムを採用した。これにより、久保だけでなく、それまで久保の最大ライバルと目されていた右サイドのMFチュクウェゼもベンチに座ることになった。
新しいシステムで、4-3-3の右ウイング及び4-1-4-1の右を務めるのは、FWジェラール・モレノだ。とはいえ、モレノは攻撃時は自由を与えられてプレーしていた。ジェラール・モレノのこのチームにおけるポジションは高く、久保は3番手の立場に落ちてしまった。そして試合後、エメリ監督に“左サイドで練習してほしい”といった趣旨の発言までされ、久保は得意ではない左での出場を狙わなければいけなくなった。