2-1で折り返した後半、アーセナルはたびたびチャンスを作るも決められない。そんな展開の中で日本人ファンが気になるのは、南野拓実の投入だ。どのタイミングで、誰と交代するのか。はたして、リバプールがとった交代戦術は、79分にケイタに代わってミルナーを投入。そして80分、マネに代わって入ったのはFWディオゴ・ジョッタだった。
ジョッタは、9月19日にリバプールに加入した23歳のFW。すでにポルトガル代表に選出されており、Aマッチ4試合1得点。前所属のウォルバーハンプトンでは昨季、公式戦48試合16得点6アシストを記録し、リバプールには57億円といわれる移籍金で加入している。
左ウイング、センターフォワード、セカンドトップでプレーすることが多いジョッタは、南野にとっては巨力なライバルとなる。アーセナル戦でも、マネに代わってそのまま左ウイングに入った。
そのジョッタがいきなり見せる。88分、リバプールの右クロスを相手ディフェンダーが跳ね返したボールが、ジョッタの元に。このポルトガル代表は右ももでトラップすると、そのまま右足シュート。これがリバプール3点目になった。初出場で、いきなりの得点である。
それまでの8分間の間に、ドリブル、決めきれなかったものの決定機を迎えたほか、サラーに得点機を譲るプレーを見せるなど、積極的な姿勢だっただけに、ユルゲン・クロップ監督に対しても、チームメイトに対しても大きなアピールになったはずだ。