後半、どちらも交代がない中で、55分にはシュートを放った。右からのセットプレーのボールのこぼれを、左にいた乾がゴールに向かって足を振りぬいたが、相手ディフェンダーにブロックされる。その後、乾は61分にFWカジョルと交代して、ピッチから下がった。

 カジョルがそのまま左サイドに入った後半も両チーム得点を決めきれず、88分にMFディオプが退場したものの、そのままスコアレスで試合は終了した。

 エイバルを率いるホセ・ルイス・メンディリバル監督は、試合後に「チームはうまくいっていないし、良いプレーもできなかった」と述べるなど、昨季14位に沈んだチームの”再建“はまだ途中であることを強調した。とはいえ、乾はスペイン紙『マルカ』の評価で、この日好セーブを連発したGKドミトロヴィッチに次ぐ評価を得ている。チーム全体としては低調ではあったが、乾はミスもなく、ボールが回ってきたときには及第点の動きをしていたことから、妥当な評価といえそうだ。

 エイバルは次節、久保建英率いるビジャレアルと対戦する。6シーズン目に入って泰然自若のプレーを見せた乾にとって、ラ・リーガの先輩としての見せつけてくれるはずだ。

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