■試合に出なければ学べないこと

――そうしてベガルタ仙台に期限付き移籍して、試合に出続けることで感じたことはありましたか。
「試合に出ないとわからないことはたくさんあるし、トップチームに上がってから初めて1年通して試合に出させてもらって、良い時も悪い時ある中でも高いパフォーマンスを維持していかないといけないという勉強になりました。チームが負けている時期には、どうやって勝たせられるかを考えていたし、本当に試合に出られないと感じられないことが多くありました」

――成長するための鍵も見つかりましたか。
「90分間集中していないと、1本のミスで失点することになります。仙台でも簡単なボールロストからの失点をしていたので、そこは自分の課題だなと感じたし、しっかり走り切るといった単純なことから始まり、ワンプレーの重みをすごく学びましたね。とにかく90分間ハードワークする。しっかりチームのために戦うということを学びました」

(プロフィール)
いたくら・こう 1997年1月27日、神奈川県生まれ。小学校4年生で、立ち上げられたU-12チームに1期生として加入して以降、トップチームまで川崎フロンターレ一筋で育った。2018年には、期限付きでベガルタ仙台へ移籍。2019年1月には、イングランドの世界的名門マンチェスター・シティへと電撃移籍。すぐにオランダのフローニンゲンへ期限付き移籍し、昨季は年間を通して主力としてプレー。U-18から年代別日本代表に選ばれ続けており、昨年6月にはフル代表でもデビュー。来年の東京オリンピックやワールドカップでも活躍が期待されている
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