現在、オランダの1部リーグ、エールディビジでは5人の日本人選手がプレーしている。日本代表の板倉滉もフローニンゲンの一員として、ヨーロッパで3年目となるシーズンを迎える。日本代表の将来を担うと期待される逸材は、どんな思いでヨーロッパで戦い、新シーズンに臨んでいくのか。2020-21シーズン開始に向けてトレーニングを続ける板倉に話を聞いた。
■「日本代表に入り続けたい」
板倉がプレーするオランダの国内リーグは昨季、ヨーロッパでもいち早くシーズン打ち切りが決定された。世界中のあらゆる事象に多大な悪影響を及ぼしている新型コロナウイルスにより、他にもさまざまなカレンダーが書き換えを余儀なくされている。サッカー日本代表も、ワールドカップ予選を含めてあらゆる試合がなくなった。
――日本代表の活動がなくなったことを、どう受け止めましたか。
「代表に対しての気持ちはすごく強いし、楽しみにしてもいたのですが、こうなってしまうと仕方ありません。次に活動が始まる時にまた入れるよう、フローニンゲンで頑張るしかないと考えています」
――日本代表への思いの強さとは、どんなものですか。
「もちろんワールドカップに出たいという思いもありますが、とにかく入り続けていたいという思いがあります。そのためにはフローニンゲンで試合に出ていないと無理だし、しかも良いプレーをしていないと、日本代表には絶対に入れません。簡単ではないとわかっていますが、入り続けたいという気持ちが強くあります」