■「自分よりでかいFWもたくさんいた」

「良い休み」として受け止められたのは、昨シーズンの手応えがあるからだろう。

 フローニンゲンに加わったのは昨年1月、2018-19シーズン途中でのことだった。そこからシーズン終了まで、ベンチに入り続けたが出番はなかった。

 だが、プレシーズンからチームの一員としてプレーした、ヨーロッパでの「実質的な初シーズン」となる昨季は、一時期メンバーを外れたものの、年間を通して出場を続けた。

――シーズン通して戦い、手応えはありましたか。
「こっちに来た時よりも、かなり(オランダのサッカーに)慣れてきていますし、去年は1年間通して試合にたくさん出させてもらいました。初めてのエールディビジで、全員が外国人である選手を相手に戦うということには、この1年間でだいぶ慣れましたね」

――オランダだからこそ学べたことはありましたか。
「いろいろな特徴を持っている選手が多いんですよね。自分よりでかいFWもたくさんいたし、めちゃくちゃ速い選手もいたし。なかなか日本では感じられなかったそういう相手との対戦は、こっちに来て得られたことかなと思います」

(プロフィール)
いたくら・こう 1997年1月27日、神奈川県生まれ。小学校4年生で、立ち上げられたU-12チームに1期生として加入して以降、トップチームまで川崎フロンターレ一筋で育った。2018年には、期限付きでベガルタ仙台へ移籍。2019年1月には、イングランドの世界的名門マンチェスター・シティへと電撃移籍。すぐにオランダのフローニンゲンへ期限付き移籍し、昨季は年間を通して主力としてプレー。U-18から年代別日本代表に選ばれ続けており、昨年6月にはフル代表でもデビュー。来年の東京オリンピックやワールドカップでも活躍が期待されている
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