■コロナ禍も「こんなに長い休みはない」と前向きに
オランダの国内リーグは4月24日、欧州で最も早く2019-20シーズンが終了した。新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、ヨーロッパのトップリーグの中で最初にシーズン打ち切りを決めたのだ。
最終節は、3月6日から8日にかけて行われた第26節。板倉は堂安律が所属していたPSVと対戦し、0-1でシーズン最終戦を終えた。
少し早いシーズンの終わりと、少し長いオフ。心身の調整が難しそうにも思えるが、そんなことはないのだと板倉は言う。
――昨シーズンが終了した後、どのように過ごしていたのですか。
「終了が決まって一度日本に帰った後、練習するからまたオランダに戻ってくるように言われました。オランダで2カ月くらい練習した後に帰国して、またオランダでプレシーズンの練習が始まって1カ月くらい経っています」
――普段と違う休みの長さなど、コンディションを保つのも難しかったのではないでしょうか。
「“こんなに休みもらえることはないからなあ”と前向きに受け止めていました。ただし、休み過ぎると練習が始まった時に影響が出るので、なるべくコンディションの維持は意識しつつ、休めるところはしっかり休んで、という感じでやっていました」
――このコロナ禍では自由に動けず、コンディションを維持するだけでも大変そうです。
「試合と同じような強度の練習はできないし、対人練習もなかなかできない状況でした。走ることがメインになっていましたが、コロナの影響がひどかった頃は、家から出るなと言われていましたし、日本に帰ったら2週間の(新型コロナウイルス感染拡大防止のための)隔離とかもありました。でも、そういう難しい時期を過ぎて、外で走ったりボールを蹴ったりできるようになってからは、知り合いの方たちと一緒にボールを蹴らせてもらったり、手伝ってもらいながら練習はしていました」