板倉滉「黄金の壁」独占インタビュー!(1)「日本で得られなかった相手」オランダで戦い抜いた1年:前編の画像
板倉は昨季、フローニンゲンで1年間を戦い抜いた 写真:渡辺航滋
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 現在、オランダの1部リーグ、エールディビジでは5人の日本人選手がプレーしている。日本代表板倉滉もフローニンゲンの一員として、ヨーロッパで3年目となるシーズンを迎える。日本代表の将来を担うと期待される逸材は、どんな思いでヨーロッパで戦い、新シーズンに臨んでいくのか。2020-21シーズン開始に向けてトレーニングを続ける板倉に話を聞いた。

■コロナ禍も「こんなに長い休みはない」と前向きに

 オランダの国内リーグは4月24日、欧州で最も早く2019-20シーズンが終了した。新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、ヨーロッパのトップリーグの中で最初にシーズン打ち切りを決めたのだ。

 最終節は、3月6日から8日にかけて行われた第26節。板倉は堂安律が所属していたPSVと対戦し、0-1でシーズン最終戦を終えた。
 少し早いシーズンの終わりと、少し長いオフ。心身の調整が難しそうにも思えるが、そんなことはないのだと板倉は言う。

――昨シーズンが終了した後、どのように過ごしていたのですか。
「終了が決まって一度日本に帰った後、練習するからまたオランダに戻ってくるように言われました。オランダで2カ月くらい練習した後に帰国して、またオランダでプレシーズンの練習が始まって1カ月くらい経っています」

――普段と違う休みの長さなど、コンディションを保つのも難しかったのではないでしょうか。
「“こんなに休みもらえることはないからなあ”と前向きに受け止めていました。ただし、休み過ぎると練習が始まった時に影響が出るので、なるべくコンディションの維持は意識しつつ、休めるところはしっかり休んで、という感じでやっていました」

――このコロナ禍では自由に動けず、コンディションを維持するだけでも大変そうです。
「試合と同じような強度の練習はできないし、対人練習もなかなかできない状況でした。走ることがメインになっていましたが、コロナの影響がひどかった頃は、家から出るなと言われていましたし、日本に帰ったら2週間の(新型コロナウイルス感染拡大防止のための)隔離とかもありました。でも、そういう難しい時期を過ぎて、外で走ったりボールを蹴ったりできるようになってからは、知り合いの方たちと一緒にボールを蹴らせてもらったり、手伝ってもらいながら練習はしていました」

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