では、久保は左サイドでどのように活路を見い出せばいいのか。おそらく、レアル・ソシエダ戦のように、1列目と2列目の4人の連携を生かして、攻撃を組み立てることを第一にすべきだろう。仮に、ジェラール・モレノ、パコ・アルカセル、サムエル・チュクウェゼと組めば、前2人の得点力は間違いない。そこに、パスを供給する、あるいは、彼らの後ろのポジションで得点を狙うのが、久保にとっては望ましいはずだ。
また、この3試合で何度も見られたが、中盤の底に入る、ビセンテ・イボーラ、ダニエル・パレホ、フランシスコ・コクランからの配球で、チャンスを得ることができる。これは、昨シーズンのマジョルカとは決定的に違う点だ。特にパレホからの配球はこのチームにとって武器であり、久保にとっても大きい。
9月13日、ビジャレアルはホームにウエスカを迎えてラ・リーガを開幕する。ウエスカは、元日本代表の岡崎慎司が所属し、先発が見込まれている。そのとき、久保は同じくピッチの上でホイッスルを聞くことができるのか。時間は、1週間しかない。