原悦生「横浜FMー川崎 どこまで行くのか三笘薫」PHOTOギャラリー「サッカー遠近」の画像
チアゴ・マルチンス(横浜Fマリノス)に仕掛ける三笘薫(川崎フロンターレ) 撮影:原悦生
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 当たり前のように。当たり前のように平然とゴールを決めてしまう新人がいる。その足から自然に放たれるボールは今シーズン、もう8回もゴールネットを揺らした。

 三笘薫川崎フロンターレの18番をつけた23歳はドリブルもボールコントロールもキレキレだ。その周りには安定感と新鮮さが混在しているような不思議な空間がある。

 この日、マリノスに先制された川崎は、脇坂泰斗からのロングに三笘が余裕のボールさばきでチアゴ・マルチンスの股を抜く地をはうようなシュートを決めた。

 後半早々、家長昭博のゴールで2-1と逆転に成功した川崎に、続けざまに勝負を決める3点目が入った。三笘からのロングを受けた旗手怜央がペナルティエリア内に持ち込んで低いクロス。これをファーサイドにいた三笘が右足ではなく、左足で決めて見せた。鮮やかだった。

 三笘の8ゴールの内、7点は右足だったが、左足からもゴールが生まれた。

 間もなく、日産スタジアムは豪雨に見舞われた。マリノスの反撃はこの視界不良の大雨に消されてしまった。川崎は勝点を38に伸ばし、前年王者との勝点差は17も開いてしまった。

(Sonyα9Ⅱで撮影)

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