日本代表・長友佑都の、フランス・リーグアン、オリンピック・マルセイユへの移籍が濃厚になった。8月30日にマルセイユに入り、31日にメディカルチェックを受けるという。
2011年からイタリアの名門・インテルに所属していた長友は、2018年1月にトルコの強豪・ガラタサライに移籍していた。2シーズン半でトルコリーグに72試合に出場して2得点、チャンピオンズリーグに5試合、ヨーロッパリーグで2試合に出場していたが、外国人登録枠の関係で途中から出場できなくなっていた。そして今年6月30日に契約が終了し、20/21シーズンに向けて新たな活躍の場を探していた。
長友が移籍することとなったオリンピック・マルセイユは、フランスの名門。ネイマールやキリアン・ムバッペが所属するパリ・サンジェルマンとの対戦はル・クラスィク(フランスダービー)と呼ばれる、フランスきってのビックカードだ。また、先日まで行われていたチャンピオンズリーグでベスト4にまで進出したオリンピック・リヨンとの対戦はショック・ドゥ・オランピック(オリンピック・ダービー)と呼ばれ、白熱した試合を展開する。
これまでリーグ優勝回数は9回で直近は09/10シーズン。チャンピオンズリーグも92/93シーズンに1度、制覇している。昨シーズンはリーグ2位と結果を出しており、今シーズンはパリ・サンジェルマンを追って、優勝を狙う立場にある。
このマルセイユには現在、日本代表の酒井宏樹が所属しており、右サイドバックのレギュラーに定着している。長友は左サイドバックなので、長友がスタメンを取れれば、名門マルセイユの両翼を日本代表が務めることになる。
ただし、その壁は高い。現在、マルセイユのスタメンを張るのはDFジョルダン・アマヴィというフランス人で、チームを率いるアンドレ・ビラス・ボアス監督は長友の移籍に関して「我々は経験豊富な選手を探しており、彼は、アマヴィのバックアッパーを引き受けなければならない。しかしそれによって、安定性が得られる」と話しているからだ。