1点を追いかけるリバプールだが、ビルドアップを持ち味とするヘンダーソンを欠いた影響もあって、先述したように攻撃構築に苦戦。自慢の“フロント3”もストロングポイントを出せなかった。55分に、初めての枠内シュートを、裏に抜け出したマネがGKとの1対1という状況で放つも、セーブされる。さらに、アーセナルのミケル・アルテタ監督がこの試合初めてのカードを切り、エクトル・ベジェリンからセドリック・ソアレスに交代。そんな状況でユルゲン・クロップ監督が最初に切ったカードが、南野とナビ・ケイタの2人同時投入だった。59分のことである。
この投入によって、クロップはリバプールの布陣を変更した。それまでの4-3-3から、サラーを最前線に置いた4-2-3-1にし、2列目に左から、南野、フィルミーノ、マネの3人を配置。フィルミーノ、サラー、マネという自慢の攻撃3枚看板を変形させたのだ。
南野にかかる期待は大きかった。