最後の最後まで、バイエルンは勝ち切った。
8月24日午前4時に始まったバイエルン・ミュンヘン対パリ・サンジェルマンのチャンピオンズリーグ決勝戦は、95分間戦われ、1−0でバイエルンが勝利。
その内容はスリリングで、勝負はまったくどちらに転んでもおかしくなかった。
前半から、猛然と前線からプレスをかける両チーム。特に、パリは最前線からネイマールが、バイエルンのGKマヌエル・ノイアーに猛然とプレッシャーをかけて、この一戦が特別であることを感じさせた。
PSGの先発は、怪我から復帰したGKケイラー・ナバス以外は準決勝のライプツィヒ戦と同じメンバー。
対するバイエルンは、キングスレー・コマンを先発させ、準決勝リヨン戦でのイバン・ペリシッチと入れ替えた。
ハンス・ディーター・フリック監督のこの起用が、結果としては大正解となった。
両チームの驚異的な運動量でかけられる怒涛のようなプレス、そしてそれをかいくぐって繋がれるボール。
19分の、これまで今季のチャンピオンズリーグで15得点を挙げ、得点王となったロベルト・レバンドフスキが、自陣ペナルティボックス近くでネイマールからボールを奪ったシーンに象徴されるように、FWの時点からの守備の意識の高さは目をみはるものがある。
公式戦で55得点のレバンドフスキは、ブンデスリーガ、国内カップ、そしてチャンピオンズリーグとすべての大会で得点王という偉業を達成している。そのレバンドフスキが、最前線からプレスをかけ続けることを95分間徹底できるのが、バイエルンの強さだろう。