試合中の咆哮!川崎F小林悠がピッチでキレた真の理由(1)「入って来いよ!」の怒声の画像
FW旗手に「入って来いよ」とジェスチャーも合わせて伝えるFW小林悠 撮影:中地拓也
DAZNには映らなかった小林とダミアンの喜びの姿

 終わってみれば5-2と圧勝したC大阪戦。10連勝という新記録も作ったのだから、川崎にとっては、記念すべき一戦でもあった。

 しかし、PKを含むセットプレー2本で逆転するまでは、思うようにいかない試合展開だった。ピッチでは選手たちの焦りが表情やプレーから見受けられ、2位C大阪ははそう簡単な相手ではないということを実感させられた。

 そんな中で、印象的な出来事があった。FW小林悠が大きな声で怒ったのだ。

 それは、1-1というイーブンなスコアな状態での25分頃のことである。左サイドからFW家長昭博がゴール前に柔らかいクロスを入れた直後の瞬間だ。

 クロスが入るとき、小林悠は左からゴールニア方向へ斜めの動きでペナルティエリア内に侵入。MF脇坂泰斗は、家長の近く中央寄りでサポートに入っていた。家長にボールを出したDF山根視来は、家長の前方を通る形で右サイドに流れて行った。そして、左サイドには、FW旗手怜央がいた。

 家長のクロスはニアに走る小林の上を通って、ファーへと流れていった。その軌道を確認してから、旗手はギアを上げようとした。しかし、クロスはそのままファーに流れてしまい、旗手は諦めることとなった。

 ここで、小林が叫んだ。

「入って来いって!!」

 さらに、

「入って来いよ!!」

 小林は旗手を強く睨みながら、こう繰り返した。

 そして、「来いよー! 来いよー!」と右手を手繰り寄せるジェスチャーをも見せた。

 小林がピッチ上でこのような大声を出すことはここしばらくなかったので、ビックリして思わずシャッターを切った。同時に、スタジアムの時計も写真に収めた。何分の出来事か記録するためだが、それほど、小林の怒声は印象的だった。

PHOTO GALLERY DAZNには映らなかった小林とダミアンの喜びの姿
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