セレッソ大阪“スペイン伝来”「桜の盾」の秘密(1)ポジショニングの妙薬の画像
セレッソ大阪のロティーナ監督 撮影:中地拓也

■一方的に攻められても、びくともしない安定感

 C大阪が3-1で柏を退けた8月15日の一戦は、上位対決にふさわしいハイレベルな攻防が繰り広げられた。

 ゲームは柏が一方的に攻め立て19本のシュートを浴びせたが、決まったのは相手GKが墓穴を掘ったオルンガの1点のみ。

 一方、C大阪はシュート6本に終わったが、立ち上がり5分に速攻から先制すると、55分にフリーキックからオウンゴールで追加点。87分にはカウンターから3点目と効率よくゴールを決める。

 C大阪にとって最大の勝因となったのが、堅い守りだ。

 柏の気迫あふれるプレッシングに攻撃陣が前を向けず、終始自陣に押し込まれたが、ゴール前が完全に崩される場面はなかった。

 10試合でわずか12ゴールの彼らが2位にいるのは、堅守によるところが大きい。失点はわずかに6。これは消化試合がひとつ少ない広島と並ぶ、リーグ最少タイだ。

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