久保建英のリーガエスパニョーラでのチャレンジの「第二章」が幕を開ける。
この夏、パリ・サンジェルマン、アーセナル、バイエルン・ミュンヘン、アヤックスという欧州の名門クラブをはじめ、セビージャ、グラナダ、セルタなどを含めてスペイン国内外の30クラブ以上が久保に興味を抱いていた。だが最終的に彼を射止めたのはビジャレアルだった。
ビジャレアルは10日に久保の獲得を正式に発表している。先日、ウナイ・エメリ新監督の就任が決まった後のビジャレアルの「補強第一号」となった。
■生じたタイムラグ
スペインのメディアは5日に一斉に久保のビジャレアルへの移籍の可能性を報じていた。『アス』の報道を皮切りに、『マルカ』『スポルト』『ムンド・デポルティボ』という四大メディアがそれに追随した。ただ、正式発表までには時間がかかった。やきもきさせられる部分はあったが、ビジャレアルは12日からプレシーズンをスタートさせ、10日と11日に選手・スタッフのPCR検査とメディカルチェックを行う予定としていた。そこに合わせるため、移籍決定的の報との間にタイムラグが生じた。
また、久保の移籍に際しては「レンタル期間」「レンタル料」「年俸負担」「(ビジャレアル側が)買い取りオプションを付けるか」「(マドリー側が)買い戻しオプションを付けるか」がポイントになっていた。
ビジャレアルは1年のレンタルで久保を獲得している。レンタル料として250万ユーロ(約3億1100万円)を支払うことになり、加えて久保の年俸250万ユーロを負担。買い取りオプションと買い戻しオプションは付けられていないとみられている。