J1リーグ第8節 北海道コンサドーレ札幌―ヴィッセル神戸
8月2日(日)|14:00 札幌ドーム
2019年度の営業収益が約36億円の札幌と、100億円超えの神戸の激突だ。だが札幌はここまでも、鹿島やFC東京、横浜FMと、“リッチクラブ”から勝ち点を挙げている。その秘策は、今回も通用するだろうか。
FC東京と引き分けた後の前節・横浜FM戦、札幌のマンツーマンが効いた。最終スコアは3-1。見事に勝ち点3を積み上げた。
横浜FM同様に、神戸もポゼッションサッカーを志向する。つまり、またも札幌の術中にはまる可能性も十分にある。神戸はここ2試合、大阪の難敵相手に連続で勝利をつかめていない。相手に合わせる部分と、貫きたい自分たちのサッカーとのバランスに苦心している状況だ。
ようやく戻ったホームで連勝中の札幌と、どこかちぐはぐな神戸。「下克上」が起こる予感は、十分にある。
■北海道コンサドーレ札幌
8位 勝ち点12 3勝1敗3分 得点12、失点9、得失点差3
【出場停止】なし
【出場微妙・故障者】鈴木、中野
【直近5試合結果】
◯H横浜FM 3-1
△HFC東京 1-1
△A仙台 2-2
△A湘南 0-0
◯A鹿島 2-0
【通算対戦成績】
通算 23試合・ 8勝 5分10敗
ホーム 11試合・ 5勝 1分 5敗
アウェイ 12試合・ 3勝 4分 5敗
【直近対戦成績】
2019年 8月31日 J1第25節 A3◯2
2019年 5月 4日 J1第10節 H2◯1
2018年 9月 1日 J1第25節 H3◯1
2018年 5月20日 J1第15節 A0●4
2017年 9月16日 J1第26節 A0●2
【今節のみどころ】
前節は、ポゼッションチーム相手のマンツーマンでの守備が奏功した。自チームの戦力をうまく活用しながらの、ペトロヴィッチ監督の作戦が見事にはまった格好だ。
前節は相手のシステムに合わせることを重視し、前線にターゲットマンを置かない選手起用だったが、横浜FMと同じポゼッションサッカーを展開する神戸相手にも、まったく同じ手を打つとは限らない。神戸は複数のフォーメーションを使い分けるからだ。それに、相手に合わせすぎるばかりでは、自分たちの良さを出し切れなくなる可能性もある。
相手の良さを消し、いかに自分たちの強みを打ち出すのか。選手の配置、または試合途中の配置転換など、ペトロヴィッチ監督のマジックは見逃せない。