第1次サッカーファミリーの支援策は6月で終了し、7月からは第2次の支援策が始まる。そこで今回は、来夏に延期された東京五輪のこと、日本が辞退したことでオーストラリア/ニュージーランドの共催に決まった2023年女子W杯招致の裏側、日本サッカーの拠点になる「JFA夢フィールド」の完成とその意義、そしてコロナがもたらしたサッカー界の変革などについて忌憚のない意見を聞いた。
(取材・文 六川亨)
■オリンピックについて
――次に来夏に延期された五輪についてお伺いします。チームの活動状況や監督の兼任については反町技術委員長や関塚代表チームダイレクターにお伺いするとして、コロナの影響で話題になりませんでしたが、彼らの活動拠点となる「高円宮記念JFA夢フィールド」が幕張に完成しました。
話題にしたいんですけど(笑い)。記者の方にもいまは3密になりますから見てもらえないんです。最近までコンサドーレ札幌がキャンプに使っていました。ちゃんとお披露目したかったんですよ。それができないのは残念で仕方ありませんし、是非皆さんに、メディアの方は招待して、ご覧になってもらいたいと思っています。
――7月15日には温泉もオープンするそうですね。
私も入りたいし、早く行ってみたいですね。毎日でも行きたいくらいです。
――この夢フィールドですが、今後の各年代の代表強化にとってどのような可能性をもたらしてくれるとお思いですか。
まず、あそこに全ての代表監督たちが集まるということです。しかも、そのすぐ横には練習場があります。ですから、今までは自宅にいて会う人、会わない人がいましたけれども、そこに行けば代表スタッフの皆がいて、様々なことを議論し、そして様々な情報も集約するなど夢フィールドが拠点になります。
そこでは、例えば審判も入ります。だから審判のこと、審判の技術のことなど様々なことにトライできます。そして選手にとっては「代表に入ればここでできるんだ」というステイタスにもなります。そして、芝生のフィールドは2・5面しかないんです。