■来年夏は未来を左右する重要な転換点
メッシは6月27日の誕生日で33歳になった。アトレティコ戦でキャリア通算700ゴールという金字塔を打ち立てた不世出の天才は、今シーズンもここまで22ゴールを挙げて得点ランクのトップに立つなど、パフォーマンスは相変わらずハイクオリティーだ。しかし、ジェラール・ピケ、セルヒオ・ブスケッツ、ルイス・スアレス、ジョルディ・アルバと、メッシとともにチームを支える攻守の主軸が軒並み30歳を超え、バルサが世代交代の過渡期を迎えているのは間違いない。
さらに、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長の任期が、メッシの現行契約満了と同じく21年6月に満了を迎える。来年の夏は、バルサにとってクラブの未来を左右する重要な転換点であることは確かだ。
良くも悪くも“メッシがすべて”というバルサの終焉が近づいているのは事実だ。その終末的なムードが、不協和音として表面化しているのだろう。