■久保と乾はチームを残留の危機から救えるか
●EL出場権争い
5〜6位の2チームに与えられるヨーロッパリーグ(EL)の出場権争いは、CLを狙う前記の5チームに、8位ビジャレアル(勝点38)、9位グラナダ(勝点38)、10位アスレティック・ビルバオ(勝点37)までチャンスはあるか。
コパ・デル・レイの優勝チームにもEL出場権が与えられるが、決勝に駒を進めたソシエダとビルバオはスペイン・サッカー連盟とともに、観客を入れての試合開催が解禁されるまで決勝戦を延期することで合意。そして、8月3日までに解禁されなかった場合は、EL出場権はリーグ戦の7位のチームに与えられることが確認されている。
●残留争い
18位以下の3チームが降格となる残留争いは、18位マジョルカ(勝点25)と勝点8差の13位レバンテと12位ベティス(ともに勝点33)までを含む9チームによるサバイバルか。ただし、最下位のエスパニョールは勝点20で、残留ラインの17位セルタとは勝点6差と遅れをとっており、26年ぶりの降格が現実味を帯びている。
順位を改めて整理すれば、前述のように12位がベティスで勝点33、13位がレバンテで同じく勝点33、14位がアラベスで勝点32、15位がバジャドリーで勝点29、16位がエイバルで勝点27、17位がセルタで勝点26、18位がマジョルカで勝点25、19位がレガネスで勝点23、そして20位がエスパニョールで勝点20だ。
マジョルカの久保、エバイルの乾と日本人選手はともに残留争いに身を置いているが、それぞれチームを救う活躍ができるのか、注目だ。
●得点王争い
得点王争いは、バルサのメッシが19ゴールでトップ、14ゴールで2位のカリム・ベンゼマ(R・マドリード)に5差をつけ、前人未到の7度目の得点王に向かっていたが、前述のように6月2日の練習で痛めた右足の状態が気になるところだ。
異例の事態となったラ・リーガ。各選手とチームの健闘を祈りたい。