■出場できるかどうかは死活問題

 CLを主催するUEFAは出場クラブに支払う賞金を公表しており、今シーズンの金額はざっと以下の通りだ。

●グループステージ出場:1525万ユーロ(約17億8400万円)

●グループステージ勝利ボーナス:270万ユーロ(約3億1600万円)

●グループステージ引き分けボーナス:90万ユーロ(約1050万円)

●ベスト16進出:950万ユーロ(約11億1100万円)

●ベスト8進出:1050万ユーロ(約12億2900万円)

●ベスト4進出:1200万ユーロ(約14億円)

●決勝進出:1500万ユーロ(約17億5500万円)

●優勝:400万ユーロ(約4億6800万円)

 仮にグループステージの6試合に全勝して優勝すれば、賞金は8245万ユーロ(約96億4700万円)になる。これにテレビ放映権料(マーケット規模に応じて国ごとに分配される)などが加わり、1億ユーロ(約117億円)超のビッグマネーを手にしたのが昨シーズンの王者リバプールだ。ベスト8に勝ち上がったリヨンは、5660万ユーロ(約66億2200万円)を懐にしたが、これは年間総収入2億2080万ユーロ(約258億3400万円)の約26%に当たる。クラブにとってCLに出場できるかどうかは、まさしく死活問題なのだ。オラス会長がリーグを訴えたくなる気持ちは分からなくもないか。

 ちなみに、中断しているCLの再開について、UEFAは各国リーグの状況を見ながら最終判断を下す考え。有力視されているのは、各国リーグの終了を待っての8月中の開催で、8月3日に再開、29日に決勝という日程だ。

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