■財政か、選手の安全か、難しい判断が
12節を残すセリエAは、現地報道によれば7億2000万ユーロ(約828億円)の減収予想。1クラブの平均マイナス額は3600万ユーロ(約41億4000万円)だが、クラブ別の試算によれば、現在リーグ8連覇中のユベントスの損失は1億1000万ユーロ(約126億5000万円)に及ぶという。
こうした経済的損失を少しでも抑えるためにシーズンの早期再開を望む各国のリーグやクラブに対し、選手からは危惧する声も上がる。マンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロは、「選手の大多数は恐れている。家族や子供がいるんだ。練習や試合に戻ることになったら、自分もチームメイトもとても神経質になるし、注意の上に注意を重ねることになるだろう」と、早期の再開には否定的だ。
財政か、選手の安全か、シーズン再開に向けて各国リーグは難しい判断を迫られることになる。