湘南ベルマーレ2020年チーム展望
<戦力評価> D
<今季の目標> J1残留
<補強分析> D
<戦術> C
<フロント力> C
昨季途中の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督をめぐる騒動から一気に調子を崩し、再浮上は難しいかと思われたが、J1参入プレーオフを勝ち抜いて奇跡的な残留を果たした。今季も戦うJ1の舞台では、初めて戻った2010年以降、3年連続で残留したことはない。その目標を果たし新時代への扉を開くことが、今季の目標となる。
昨季は大きな転換点となった。引き金は曺監督の退団だ。Jリーグファンの間ですっかりおなじみとなった「湘南スタイル」をつくり上げた最大の功労者が、クラブを去ったのだ。
いつかは訪れることながら、その別れ方は寂しいものだった。曺監督による選手・スタッフへのパワハラがリーグによる調査で認められ、関わる誰もが痛みを抱えながら10シーズン目に入っていた曺監督体制が終焉を迎えた。
今季の湘南を悲観視する向きも多い。確かにJ1への11年ぶりの復帰、その後の再昇格に貢献度特大だった曺監督の不在は不安を呼ぶが、それだけにこのシーズンをうまく乗り切れば新時代への道が開ける。
このオフも、毎年恒例の事態が繰り広げられた。主力選手の他クラブへの移籍だ。東京五輪でも日本代表の主力となりそうな杉岡大暉(→鹿島アントラーズ)や山根視来(→川崎フロンターレ)、菊地俊介(→大宮アルディージャ)、といったレギュラークラスが、新天地へと旅立っていった。