■ イングランドで起きた特大の波乱。4部がプレミア王者を撃破
そうした「ジャイアントキリング」の物語のひとつに、つい最近、新しい試合が加わった。イングランドの「リーグ2(プレミアシップ、チャンピオンシップの下のフットボールリーグの2部、すなわち『4部』)」の「フリートウッド・タウンFC」が、プレミアリーグ・チャンピオンのアーセナルFCを「カラバオカップ」4回戦で下し、準々決勝に進出したのだ。
「カラバオカップ」は、Jリーグで言えば「ルヴァンカップ」、すなわち「リーグカップ」に当たる大会である。プレミアシップを頂点とするリーグ戦、155年の歴史を持つ世界最古の大会FAカップとともに、イングランドのクラブが参加する「3大大会」のひとつであり、1960年に創設され、今季の大会で第67回という歴史を持つ。
当初は単に「リーグカップ」と呼ばれ、1980年代からタイトルスポンサーがついてさまざまに呼ばれてきたが、現在の「カラバオカップ」となったのは2017年のこと。ちなみに、「カラバオ」とは、タイで製造されている人気の「エナジードリンク」のブランド名である。同じタイ生まれのエナジードリンク「レッドブル」に対抗すべく、欧州市場への売り込みに力を入れている。
その4回戦は、「ラウンド16」に当たる。勝てば準々決勝という段階だ。フリートウッド・タウンは、8月に1回戦でチェスターフィールド(同じリーグ2)に1-0、2回戦ではやはりリーグ2のシュールズベリ-・タウンに4-0で快勝、9月の3回戦では「リーグ1(3部相当)」のウォルバーハンプトン・ワンダラーズを1-0で撃破。初の4回戦進出を果たし、プレミアリーグのディフェンディング・チャンピオンであるアーセナルと対戦することになったのである。

































