モロッコで開催中のU-17女子ワールドカップで、12年ぶりの世界一を目指して戦う“リトルなでしこ”ことU-17日本代表。快進撃を続ける日本は、いよいよ準決勝で「事実上の決勝戦」と目される最強・北朝鮮との大一番を迎える。ここまで5戦全勝、わずか1失点という「ほぼパーフェクト」な戦いを見せている日本だが、世界一を奪還するためには「足りないピース」があるという。サッカージャーナリスト・後藤健生が、彼女たちの現在地と優勝に必要なラストピースを解き明かす!【第2回/全2回】
■ アフリカ勢との肉弾戦。ケニア戦の「理不尽な初失点」が与えた教訓
スペイン、アメリカ、北朝鮮が一つの山に入ったが、日本はラウンド16ではケニア、準々決勝ではガーナと2戦連続してランキングの低いアフリカ勢との比較的楽な組み合わせとなった。
グループステージ初戦のザンビアと合わせれば、大会を通じてアフリカ勢と3試合という日程にもなったが、若い年代の大会でアフリカ勢と対戦できたことは将来への財産となるだろう。
先制ゴールを奪われて思わぬ苦戦となってしまったケニア戦も「経験」としては貴重なものだった。
この試合も日本がボールを握り、ケニアはゴール前を固めて跳ね返すという展開になったのだが、日本が攻めあぐねている間にケニアに先制を許してしまったのだ。今大会の唯一の失点だ。
DFのベバリーン・アウォルが蹴ったロングボールをトップのブレンダ・アチエンが収めてドリブルに入り、日本のDF諸田彩渚が体を当てにいったものの、アチエンが強烈なハンドオフで諸田のアタックを跳ね返して、そのまま持ち込んでシュートを決めたのだ。
アチエンのパワーとスピードにしてやられた失点だった。
一方的に攻めている中で、一発のカウンターで破られてしまうというのはサッカーではよくあることだが、この試合では失点の前にもやはり同じようなロングボールで危ない場面をつくられており、やはりもう少し守備の意識を高めておくべきだったのは間違いない。
































