■ 無得点の柏戦に見る、自信漂う指揮官の言葉と主導権
「守備が今年一挙に良くなったのではない。昨年から、少しずつ細かいところを修正してきた。勝った試合でも、無失点だったときにも、必ず反省点はある。それを課題として明らかにし、みんなで共有して改善に取り組んできたことで、ようやく強固なチームになったと思う。しかしまだまだ未熟な部分がある。今日も、セカンドボールへの対応がまずかった時や、相手シュートがポストに当たるなど、改善すべき点があった。こうした部分を残しておくと、肝心なところで失点につながってしまう」
10月21日、0-0の引き分けに終わった第11節の柏レイソル戦(ホーム)後、松橋監督はこんな話をした。柏はJ1の20チーム中、最も1試合平均の走行距離が長く、「アクチュアル・プレーイングタイム」も圧倒的に長いチームである。3-4-2-1の布陣から両ウイングバックだけでなく最終ラインの選手たちも攻撃に加わり、Jリーグで最もアグレッシブなチームと言ってよい。第9節には、堅守を誇るヴィッセル神戸に4-2で快勝し、首位に立っていた。しかしFC東京はその柏を相手に一歩も引かずに戦った。
結果は無得点引き分けだったが、FC東京×柏は今季のJリーグでも特筆すべき好試合のひとつだっただろう。「アディショナルタイム」は前半0分間(実際には14秒間)、後半4分間(実際には4分20秒間)とそう長くはなかったにもかかわらず、「アクチュアル・プレーイングタイム」は66分28秒間という驚異的な数字を示した。そのエキサイティングな試合で、FC東京はシュート数14対6、ボール支配率54%対46%と主導権を握り続けたのである。
つづく



























