■富山は途中出場の選手が得点に絡み
0対0で迎えた後半は、攻撃の狙いを変えた。ハイラインを敷く相手の背後のスペースへ、浮き球のパスを意図的に通していった。
選手交代もズバリ的中した。59分、3-4-2-1の1トップ2シャドーを入れ替えると、代わって出場したFW小川慶治朗(34歳)が得意の裏抜けで右サイドを突き、同じく途中出場のFW坪井清志郎(26歳)が先制点をゲットした。坪井と小川は2点目にも関わり、90+1分のダメ押し弾も途中出場のMF國武勇斗(20歳)がゲットした。
安達監督はチームのスタイルを出せなかったなかでの勝利を、「非常にラッキー」と表現した。しかし、自分たちらしさを発揮できなくても勝点3を逃さないのは、このチームが「勝負強さ」を備えていることの証明である。
全日程のおよそ3分の1を消化しつつあるJ2は、首位のベガルタ仙台がやや抜け出してきたものの、リーグ全体としては混戦模様である。J1昇格候補と目されたジュビロ磐田、湘南ベルマーレ、徳島ヴォルティス、サガン鳥栖らが勝ち切れないことで、勝点差が詰まっているのだ。
この日の勝利で3位に浮上した富山は、自分たちでボールを握るという方向性を、はっきりと打ち出している。それでいて、RB大宮戦のように戦いかたに幅を持つことができる。拮抗した戦いで、勝点をつかむ条件を備えているチームだ。しぶといし、手強い。
3連戦の3試合目となる13節は、中3日で北海道コンサドーレ札幌をホームに迎え撃つ。札幌は連勝を飾っており、シーズン序盤の不振から抜け出しつつある。
翌14節は2位のアルビレックス新潟のアウェイゲームで、15節は首位の仙台とのホームゲームだ。ここからの3連戦で、富山がどれだけ勝点をつかめるか。それは、今シーズンのJ2を左右すると言っていい。









