9・10月シリーズを戦い抜く中で浮かび上がってきた、森保ジャパンの“目標設定”に対する違和感。第4回では、親善試合にもかかわらず「FIFAランキング上昇」を至上命題とする強化方針に対し、サッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が怒りの大激論を展開する。主力偏重の起用法がチームにもたらす弊害とは? そして、大岩剛監督率いるU-21日本代表との“若手育成の対比”から、日本サッカーが直面する本質的な危機に斬り込む。【第4回/全7回】
■「FIFAランクのために絶対勝つなんてナンセンス」森保ジャパンに課せられた“不可解なミッション”への怒り
――ここまで3試合を戦って、底上げができそうな様子はありますか。結局、主力頼みな感じがありますが。
後藤「そもそも、現状のチームでアジアカップに臨むことが優勝に一番近い道だと、わざわざ森保一監督を半年間続投させたんだから、新しいチームをつくっちゃったら元も子もないわけじゃないですか。今のチームを基本に、もちろん底上げとかバックアップの充実は必要だけど。今までの主力で戦うために、わざわざ半年間の続投にしたわけですよ」
大住「本来なら、アジアカップで点差がついた試合などで上田を休ませたいときのためにバックアップを探すというのが、このシリーズの活用法だった。だけど、今のチームに課せられているのは違うことなんだよね。ワールドカップで上位のポット(ワールドカップの「ポット」とは、本大会の1次リーグで強豪国同士が同じグループに偏らないようにするための、チーム分けのグループのこと)に入るのにFIFAランキングを上げることが必要で、そのために親善試合でも絶対勝たなきゃいけないなんて、ナンセンスだよね」
後藤「そうだよ、おかしいよ」
大住「FIFAランキングなんて後からついてくるものでしかなくて、それを目標にするなんて、偏差値上昇を目標に勉強するみたいなものだよ」
後藤「ワールドカップが開かれる4年後にチーム力をピークに持っていくことが大事なわけでね」
大住「そう。本末転倒だと思うんだよね」
後藤「だから、本来ならこの時点で新しいチームを立ち上げて、アジアカップはどこまでできるかの腕試しにすればいいんだよ」
































