■もしFC東京が1シーズンを託していれば…。佐藤龍之介はW杯に間に合ったか

 2006年10月16日生まれの佐藤は、当然、2028年のロサンゼルス・オリンピック(年齢制限は2005年以降の生まれ)の中核的な選手として期待されており、今年1月にサウジアラビアで開催されたAFC U-23アジアカップでも攻撃の中心となり、4ゴールを挙げてトップスコアラーになるとともに、大会MVPにも選出されている。

 さらに昨年は18歳で6月のワールドカップ予選に出場、7月にはE-1東アジア選手権の日本代表(Jリーグ在籍選手で構成)にも選ばれ、1試合に先発、2試合に交代出場と、全3試合に出場し、11月以後はワールドカップ前の準備期間の日本代表にコンスタントに選出されていた。しかし残念ながらワールドカップの最終メンバーには残れなかった。

 佐藤は今夏FC東京からスペインのバレンシアに移籍したが、FC東京が2025シーズンを佐藤のために使っていれば成長速度がさらに上がり、今年のワールドカップに間に合ったのではないか。もちろん、木山隆之監督の下、岡山で「ウイングバック」としてフルシーズンプレーしたことによる成長は小さくなかっただろう。しかしもしFC東京が2025年の1シーズンを佐藤の成長に賭けていたらと、思わずにいられないのだ。

つづく

(3)へ続く
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