■松木玖生の即戦力起用と、佐藤龍之介の「遠回り」が示す育成の難しさ

 近年、高校を卒業してJリーグに入り、レギュラーとして活躍した選手の例として松木玖生(2022~2024FC東京)がいる。青森山田高校で高校選手権優勝に貢献した後にFC東京と契約。この年からFC東京の指揮を執ったアルベル・プッチ・オルトネダ監督(スペイン)は、第1節の川崎フロンターレ戦で松木を先発として使い、その後も攻撃的MFの不動のレギュラーとしてプレーさせた。

 FC東京で2シーズン半プレーした後、松木は2024年夏にイングランドのサウサンプトンに移籍、トルコのクラブへの1シーズンの期限付き移籍を経て、2025―26シーズンからサウサンプトンで活躍している。U-23日本代表の中心的存在だったが、海外移籍と重なったことで2024年パリ五輪の出場は逃した。しかし今月から来月にかけての日本代表の活動に初招集された。

 同じFC東京でプロとなったもうひとりの選手は、少し「遠回り」をしている。小学生時代からFC東京の下部組織で育ち、早くから才能を認められた佐藤龍之介である。佐藤は高校2年時、2023年の8月に16歳でプロ契約を結んだが、翌年まで出場機会に恵まれず、高校を卒業した年に当たる2025年は、J1に昇格したばかりのファジアーノ岡山に期限付き移籍してようやくコンスタントな出場機会を得た。そして今季FC東京に復帰したのだが、百年構想リーグでも最初はサブで、先発となったのは第4節以降のことだった。

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