■決勝点を招いた一瞬の迷い。GK福井光輝が犯した「2つの誤り」とは?

「とっさだったので、ちょっと判断を誤ってしまいました。普通にボールに間に合っていたので、何らかの形で普通に手のひらに当てて手前に落としておけば、味方のほうが早かったと思います。キャッチがよぎってしまったぶん、そのまま吸い込まれてしまったというのがあります」

 立田悠悟が左サイドを駆け上がってシュートを打つ前に、福井はゴール前から離れて2歩ほど前に出ている。おそらく、立田がクロスを入れてくると判断したのだろう。この時点で、福井の頭にはシュートを打ってくるという想定はなかった。

 予想外のシュートを打たれたことによって、サイドステップ気味に2歩後退してゴール前にポジショニングする。ここで、福井自身が語っていたように、ボールをパンチングするのかキャッチングするのか迷ってしまう。

 つまり、クロスがくると予想して前に出てゴールを空けたことと、パンチングではなくキャッチングをした判断の2つの誤りがある。経験不足という言葉があまりにも当てはまるシーンだった。

 3バックシステムの場合、両ウイングバックの動きが大きな役割を担う。攻撃時にはサイドハーフやウイングの役割を背負い、守備時に素早く帰陣して3バックに吸収されて5バックにならないといけない。

 鹿島戦での両ウイングバックは激しい上下運動を行い、チームに活性化をもたらしていた。岡山戦での両ウイングバックは鹿島戦と比較するととても物足りない。特に、左ウイングバックの長沼洋一は攻撃時にはポテンシャルを発揮するが、守備時には戻りが遅いし、守備のポジショニングが悪い。守備が軽いので、何度も岡山の選手に突破されていた。

 19日の第8節の東京ヴェルディ戦で、出場選手に関して当日まで予断を許さない状況が続く。どの選手が試合に出られるのかも今のところはっきりしない。今回の事態をポジティブに考えれば、控え選手を起用することで経験を積むことになり、チームの底上げにつながると思うしかない。

 記事後半では、場面に従って試合を分析していく。

 

(2)へ続く
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