■「野球の甲子園に負けるな」日テレが仕掛けた高校サッカー“首都圏開催”の熱狂

 全国高校サッカー選手権は、日本最古のサッカー大会として1917(大正6)年度に大阪で始まり、以後ずっと関西圏で開催されていた。この大会を「野球の甲子園大会に匹敵する大会にしよう」と目をつけたのが、日本テレビだった。1970年度の大会を日本テレビ系の民放で放送、翌年からはネットワークが全国の民放に広がり、都道府県や地域の予選からテレビ中継が入るようになった。

 そして1976年度、日本テレビは大会を関西から首都圏に移し、開会式、準決勝、決勝を国立競技場で開催する。その初年度、1977年1月8日に行われた浦和南高校(埼玉県)と静岡学園高校(静岡県)による決勝では、国立競技場が満員の観客で埋まり(当時は、天皇杯決勝戦でさえ3万人程度の入場者だった)、しかも5-4という壮絶な試合となって一挙に「高校サッカー熱」が高まった。

(3)へ続く
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