後藤健生の「蹴球放浪記」第329回「世界をつなぐ魔法のカード」の巻(2)便利なオランダの「回数券」、複雑な中国の「交通カ」、世界を変える北中米W杯の「クレカ乗車」の画像
サッカーのFIFAランキングでは日本が上だが、ある分野では中国に遅れを取っている。写真は、Eー1選手権の中国戦、当時18歳の佐藤龍之介がチームを牽引した。撮影/原壮史(Sony α1使用)
■オランダの「便利すぎる」ストリッペンカールト

 世界中のスタジアムを巡る蹴球放浪家にとって、現地の交通機関をいかにスムーズに攻略するかは死活問題だ。1枚の紙回数券で全国を回れたオランダでの感動や、改札で怒鳴られた中国での苦い記憶……。各国の複雑な交通事情に翻弄された過去から、最強の「クレカ乗車」が世界をつなぐ最新事情まで、海外取材のリアルな裏側を明かす!

■世界共通にしてほしい! オランダの神回数券と韓国「Tモニ」

 これは、ICカードではなく紙の回数券時代の話ですが、オランダには「ストリッペンカールト(STRIPPEN KAART)」というバスの回数券がありました。

 この回数券は、なんとオランダ国内のどこの都市に行っても使うことができ、無駄にならずにすむので蹴球放浪家にとってはとても使い勝手が良く、「世界中でこういう回数券ができたらいいな」と思っていましたが、紙の回数券で全国共通で使える回数券というのは寡聞にして僕はオランダ以外ではお目にかかったことがありません。

 韓国でTマネー(韓国語の発音は「ティーモニ」)カードが使用されるようになったのは2004年。翌2005年に東アジア選手権の取材で韓国に行った時に、メディアセンターでその新しいカードをくれたので、それ以来、僕はずっとTモニを使っています。

 そして、Tモニは有効期限がないので、何年経っても次に韓国に行った時にそのまま使えるのがありがたいところ。しかも、最初はソウルだけだったのですが、今では韓国のほとんどすべての都市で使えるようになりました(ただし、クレジットカードでチャージできないので、チャージする時は現金が必要というのが玉に瑕)。

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